ドローダウン(2) [投資の基礎知識]
ドローダウンは重要な評価指標です。ただ、資金の目減りだけが問題になるわけではありません。実は、資金が元の額に回復するまでの時間もリスクなのです。
例えば、ドローダウンで資金の目減りがほとんど無かったとしましょう。でも、資金が回復するまでに2年かかったら、どうでしょう?
その2年間は、利益の出ない投資に資金が凍結されてしまっていますね。大きな投資機会の損失があるわけです。
従って、たとえドローダウンの目減りが小さくても、回復までに時間がかかりすぎるのは避けなければなりません。具体的には、ドローダウンからの回復を待つ時間の上限を決めて、それを過ぎたら一度撤退し、資金を他に回した方が良いですね。
資金の目減りが非常に小さく、資金の回復にある程度時間がかかる場合、資産曲線は階段状になります。資産曲線が階段状に増えている投資法は要注意だということです。
ただし、オプションの買い戦略だけは例外でしょう。上がる時の大きさ(段差)がハンパじゃないですから。
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